10
11月

訪問介護で必要とされる医療技術の現状

在宅ケアを望む高齢者が増えてきているのが現状であり、病気の有無によらず病院や介護施設には入らずに生活を続けたいと考える高齢者への対応が必要になっています。
在宅介護の担い手として看護師や医師が活躍していて、介護職員と同行して2人程度で現場で仕事をすることになりやすいのが特徴です。
訪問介護の現場で働くときに看護師や医師に要求される医療技術は極めて限られたものになります。
在宅ではほとんど機材が存在していないため、自分で持ち運べるものと高齢者が生活するのに必要ということで自宅に常備されているものに限定されるのです。
実際の介護の仕事内容については介護職員が担ってくれるのが通常であり、専門的に行う仕事はわずかなことが多いのが実情となっています。
典型的なのはバイタルサインのチェックであり、老衰が進んでいるだけで病気になっていないケースではこれだけが必要とされる医療技術の場合もあるのです。点滴が必要な場合にはその交換や管理、注射による投薬が必要なときには実施といった治療を行うことになります。
また、健康管理や延命治療のために自宅に機器が設置されている場合にはその点検や操作が仕事になり、唯一高度な医療技術が必要とされる仕事内容になるでしょう。
その機器の操作にだけ十分な知識を持っていれば大丈夫なので、現場に行くことが決まってからよく勉強すれば対応することができます。
このため、医師や看護師にとっては在宅介護は経験は必要であっても能力の高さは必ずしも求められないのが現状です。

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